先日、会社の健康診断後すぐに呼び出しを食ってしまいました。それというのも尿酸の値が【ただちに治療】領域の9.0を超えて9.2になってしまったからです。
昨年の健康診断では【要生活改善】の8.3だったのですが・・・。とても不安なので痛風の症状が出る前にいろいろ調べてみました。皆様も参考にしてみて下さい。
目次
尿酸とは
尿酸のもとはプリン体という物質です。このプリン体が人間の生命を維持するために(特にエネルギー源において)分解し、その老廃物(燃えカス)として尿酸ができるのですが、この尿酸は毎日体の中で約0.6g(普通の人の場合)作られているそうです。
老廃物が毎日0.6gです。
プリン体とは
プリン体は、食品やビールなどに含まれ体内に取り込まれるものと思われている方が多数だと思いますが、約80パーセントは体の細胞にもともと含まれているんだそうです。残りの20パーセントが体外からの摂取によるものなんですネ。
また大多数の方が「プリン体」のことを厄介者で不必要なものというイメージで思われていると思いますが、実はこの「プリン体」、人間にとってはなくてはならないものなのです。
上記の“尿酸とは”でも解説しましたが、筋肉を動かすのも臓器を動かしたりするのも「プリン体」の仕事です。プリン体がなければ生命の維持はできないのです。
ちなみに食べ物からの理想の摂取量は、一日400mg以下と言われています。
尿酸値とは
血液中にある尿酸の値です。mg/dlという単位で表します。健康診断の結果表には「血清尿酸値」とも表記してあります。
一般的な正常値は、
男性3.8から7.0mg/dl
女性2.4から5.8mg/dl
です。
尿酸値の測定法
血液検査により血液中に含まれる尿酸の量をはかります。
どうして尿酸値が高いと問題なの?
通常は体内で作られた量が尿や便によって排泄されるという仕組みでバランスを保っているのですが、このバランスが崩れ、排泄される量を作られる量が上回れば体内に残る尿酸過多になり「高尿酸血症」と言われる病気になます。
過剰な尿酸は血液内で結晶化して体のいろいろな部分に沈着します。関節に沈着した場合は「痛風」という症状が出てきてしまいます。また、腎臓に沈着した場合は腎臓機能の低下を起こします。
痛風とは
さきほども記しましたが、結晶化した尿酸が関節に蓄積し、これを悪者と判断した白血球が攻撃するときの痛みです。とうてい我慢できるようなレベルの痛みではないと言われています。その名のとおり、風が吹いて患部に当たるだけでも激痛になるそうです。
怖いなぁ~
症状が出ないことを祈るばかりです。
なぜ尿酸値が高くなるのか
尿酸値を高くしてしまう「高尿酸血症」の原因には、尿酸が排泄されにくいタイプの人と尿酸が作られやすいタイプの人がいますが、おもに「遺伝的要因」と「環境要因」があります。
尿酸が排泄されにくいタイプ➡全体の60%
尿酸が作られやすいタイプ➡全体の10%
尿酸が作られやすく排泄されにくいタイプ➡全体の20から30%
上記のようなデータもあります。大部分の方が排泄されにくいタイプなんですね。
★遺伝的要因
もともと遺伝的に尿酸値を上げやすい体質である。通常は腎臓によって余分な尿酸は体外へ尿や便として排出されるのですが、輸送作用のある「尿酸トランスポーター」というたんぱく質の能力が遺伝的に低いために排出量が少なくなり体内に蓄積してしまうのです。
★環境要因
その1 食生活習慣によるもの
特に肉食は痛風には悪影響大です。海産物も痛風を少し増やしてしまいます。これはその食物に含まれるプリン体が多いからです。
その2 飲酒習慣によるもの
お酒(アルコール飲料)を飲むと、普段から尿酸値が高い人も正常な人も一時的に数値が上がります。
これは、プリン体の含有量に関係なくアルコールが体内で分解されるときに尿酸が作られるからです。
どんなアルコール飲料でも数値は上がるのですが、とくに尿酸のもとになるプリン体を多く含むビールは要注意です。
その3 ストレス的要因
ストレスによっても尿酸値が上昇するという研究結果もでています。
その4 他の病気の影響
腎機能が低下した場合や血液の病気があったりする場合も尿酸値が上昇します。また、悪性腫瘍が原因で上がる場合もあります。
その5 薬による影響
利尿剤・喘息治療薬・結核治療薬などは尿酸値を上昇させると言われています。
その6 その他
核酸成分を大量に含む健康食品
健康食品であっても核酸成分を大量に含むものを食べ続けていると尿酸値を高くしてしまうものもあります。成分表をしっかり確認してください。
改善方法
食生活
標準体重をキープするようカロリーの摂り過ぎに気をつけること。
乳製品を多くとること。
以下に適した食べ物と適さない食べ物を記しました。
★尿酸値を下げる効果のある食べ物
野菜類、海藻類、キノコ類、豆類
上記のものの中には、プリン体がやや多いものもありますが、尿酸を体から排出しやすくなる作用があるので、積極的に食べることを心掛けましょう。だそうです。
★摂り過ぎに注意した方が良い食べ物
肉類・内臓類(牛・豚・鶏)・魚介類(赤身・たこ・えび・かに・白子・いか・貝類・干物)
運動療法
散歩・軽いジョギング・水泳など軽度の有酸素運動が効果的です。肥満防止の面から見ても大切です。この時、尿酸が尿に溶け出してしっかりと排泄されるように水分は多めに摂りましょう。
注意;無酸素運動のような激しい運動は、体内の水分が不足する可能性があるので血液が濃くなり尿酸が溶けにくくなるので逆効果になります。(痛風発作がおきやすくなります。)
サプリの活用
最近は「高尿酸血症」対策のすぐれたサプリメントも出てきています。これを利用するのもひとつの方法です。
以上、いろいろと調べたことを書いてきましたが、いつ「痛風発作」が起きるか不安で仕方ありません。
とりあえず、毎日飲んでいたお酒をやめてみました。
ちなみに毎日ビールを500ml缶 1本から2本飲んでいました。
途中経過等は書いていく予定です。(2018年11月22日)
6月18日現在、痛風症状は出ていません。
よかった♥