家族内で一人がかかってしまうともう大変!お互い移らないように対策したりするのだけれど、どうしても移ってしまいますよネ。
何よりも大変なのは、小さい子供がいたり、お年寄りがいたりすると、重症化を心配することですよネ。また、子供の場合は学校・保育園・幼稚園への登校・登園が禁止されて親も仕事を休まなければならなくなってしまうことだと思います。
登校・登園出席停止期間をとにかく早く知りたい方は、すぐ下の目次の”早わかり表”をクリックまたはタップしてください。
ジャンプして確認できます。
インフルエンザの流行は1月の下旬をピークに前後2か月と言われています。
そんなインフルエンザに対する不安を「少しでも軽減できれば」という思いから記事を書いています。
それでは、情報を一番求められている出席停止期間の解説からはじめます。
目次
出席停止期間
インフルエンザが治れば登校(登園)も出勤もしてOKなのですが、『インフルエンザが治る』の解釈の仕方が間違っていたのでは問題ですのでここで説明しておきます。
一番間違いやすいのは「熱が下がる(解熱)=(イコール)治った」と思うことです。「治る」とは完全にウイルスがなくなることです。(ウイルスを出さなくなることです。)
熱が下がっても治ったということではないので登校・登園・出勤はできません。
ウイルスの量は熱が下がることとともに減少するのですが、「解熱後もウイルスをしばらくの期間出している」といわれています。排出期間の長さには体格の差・年齢の差等も含めて、個人差があります。まったくウイルスを出さなくなった人もいれば、まだまだウイルスを出してしまっている人もいるとのことです。
登校(登園)・出勤停止期間を過ぎて登校(登園)や出勤をする場合でも、咳やくしゃみ等の症状が続いている場合には、ウイルスをまき散らす可能性がありますので、マスク(不織布製)をする等、周りの方へうつさないようにすることも大切だと思います。
インフルエンザにかかると学校行けないの?
答えから先に言うと、学校に行ってはいけないのです。
インフルエンザにかかった場合は、学校保健安全法という法律があって、決められた期間登校停止(禁止)となります。当然のことながら、同じ教室で時間を過ごすことが多いために集団感染のリスクが非常に高くなるからですネ。
インフルエンザの出席停止期間は、昔は「解熱した後2日を経過するまで」とされていましたが、近年では優れた薬を使用することより、発熱などが早い日数で下がるようになりました。
そのためウイルスが体内に残っていても熱がさがってしまうことがあり、熱で判断することのみの出席停止期間では、感染を広げてしまうおそれがでてきました。
そこで2012年(平成24年)に法が改正され、新たに「発症したあと5日を経過するまで」が加わりました。
つまり、今までの「解熱した後2日を経過するまで」という条件に「発症したあと5日を経過するまで」がプラスされ、この両方をクリアしないと登校できませんということです。
上の子のときとは変わったんだぁ!なんて思われた方もいると思います。
※幼稚園・保育園の登園停止期間については、このあとに書いてありますが、少し条件が違いますので注意してください。
インフルエンザの出席停止期間をチェック!登校・登園はいつから?
小学校・中学校・高校の場合(早わかり表付き)
近年はとても優れた薬があるのですぐに熱がさがって落ち着く場合があるのですが、最低でも熱が出始めた日もふくめて6日間は出席停止です。
表を使ってわかりやすくしてみました。
ここで
曜日で見る小中高校生の登校OK日の簡単な覚え方を紹介します。
解熱日(発熱日の翌日から1日,2日,3日・・・と数えた日数)から4を引きます。
この数が0の時は、翌週の発熱日と同じ曜日から登校可能になります。
1の時は、1日後の曜日
2の時は、2日後の曜日
3の時は、3日後の曜日・・・となっていきます
マイナスの数になった場合はすべて、発熱日と同じ曜日の一日前の曜日になります。
たとえば、発熱日が水曜日だった場合、1月から2月のカレンダーでみるとこんな感じになります。
日付の下にある数字が上記の計算からでた数字です。
「0の場合は同じ水曜日」になります。
もちろん登校可能日が土曜日・日曜日などのお休みに当たった場合は、そのお休み明けとなります。
保育園・幼稚園の場合(早わかり表付き)
上でも述べましたが、すぐに熱がさがって落ち着いた場合でも最低、熱が出始めた日もふくめて6日間は登園停止です。
幼児の場合は、小学生以上の場合より条件が変わって「解熱した後3日を経過するまで」と1日多くなります。これは、幼児の場合は解熱後もウイルスが減るのに時間がかかるためです。
なお、保育園は文部科学省の管轄ではないため学校保健安全法は関係ありませんが、厚生労働省の「保健所における感染症対策ガイドライン」というものにより定められているそうです。
これは、幼稚園における登園停止の条件と同じになります。
分かりやすい表で説明いたします。
小学校・中学校・高校のところでも書きましたが、いったん熱が下がったあとに再び熱が上がってしまった場合は、最後の解熱日で判断します。
ここでもカレンダーを使った、曜日で考える登園OK日の簡単な覚え方を紹介いたします。
幼稚園児、保育園児の場合は、小中高校生と違って、解熱日(発熱日の翌日から1日,2日,3日・・・と数えた日数)から3を引きます。
例:解熱日が発熱日の翌日から数えて5日目だった場合
5-3=2
この数が0の時は、翌週の発熱日と同じ曜日から登園可能になります。
1の時は、1日後の曜日
2の時は、2日後の曜日
3の時は、3日後の曜日・・・となっていきます
マイナスの数になった場合はすべて、発熱日と同じ曜日の一日前の曜日になります。
たとえば、発熱日が水曜日だった場合、こちらもカレンダーでみるとこんな感じになります。
日付の下にある数字が上記の計算からでた数字です。
「0の場合は同じ水曜日」になります。お分かり頂けましたでしょうか?
児童・生徒の場合は、4を引きましたが園児の場合は3を引きます。
登園可能日が週末や祝祭日の関係でお休みの時は、そのお休み明けになります。
解熱した状態とは?
解熱した状態(熱が下がった状態)とは平熱状態を保つことを言います。発症後の高熱が37℃程度に下がった場合でもそれがその人の平熱でなければ、微熱が続いている状態ということで解熱したとは言えないのです。
また、午前中に一度下がった熱が夜になって再度ぶり返すこともあります。熱が下がった後も1日体温が安定しているか確認しましょう。
たいていの方の平熱は36度前後ですが、皆さんも日頃から平熱を把握しておきましょう。
一日安定して平熱状態=解熱 となります。
家族や兄弟が感染した場合は休むの?
学校や職場などで決められている場合もあると思いますので、家族内に感染した人がいる場合には学校や勤め先に問い合わせましょう。
決められている場合には具体的な期間もあると思います。
これは本人に症状が出ていなくても感染している(潜伏期間中の)おそれがあるからという理由と、体や衣服に付着したウイルスを持ち込むのを防ぐためです。
登園・登校許可証について
上の記事でも説明しましたが、「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(園児の場合は3日)を経過するまで」の出席停止期間を過ぎれば登校・登園は可能なのですが、この時に医師の治癒証明書(インフルエンザが治ったという証明書)が必要かどうかという問題ですが、たいていは必要ないようです。
しかし、中には許可証(治癒証明書)の提出が必要である学校や幼稚園・保育園もあります。インフルエンザで休むことを連絡した時に確認しておきましょう。
また勤め人の場合には、厚生労働省が「提出を求めるのは望ましくない」と言っていることもあり、ほとんどないと思います。
診断書の提出は必要なの?
診断書も一般的には提出する必要はないようですが、中には診断書の提出を求める場合があるため、休むことを連絡した際に確認をとるか、あらかじめ確認をしておくと良いと思います。
ちなみに、わたしの勤めている会社では、数年前の「新型インフルエンザ」が流行したときには、家族が感染したときにも出勤停止となり、その家族の診断書の提出が必要となったことがありました。
大学生の場合には単位取得のからみもあり、公欠扱いになるケースや診断書が求められるケースもあるようです。詳しくは学校に問い合わせることが賢明だと思います。
診断書の金額は医療機関よってバラバラです。
一般社会人(勤め人)の場合(早わかり表付き)
インフルエンザ検査にて陽性判定が出た場合はすみやかに勤め先へ連絡を入れ、投薬しながら静養することとなると思います。就業規則によって勤め先ごとに欠勤・有給休暇・公欠などまちまちです。また、出勤停止期間も就業規則で定められていると思いますので確認してみてください。たいていは、文部科学省の省令である学校保健安全法の出席停止期間(児童生徒用)と同じだとおもいます。(発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日を経過するまで)
診断書の提出や家族に感染者が出た場合などについてもまちまちですので確認してみてください。
ちなみに:診断書の金額は病院よって違いますが、インフルエンザは3,000円程度と言われています。わたしの家族が診断書をもらった時は、4,320円かかりました。
※職場で明確に出勤停止期間が示されている場合はそれに従いますが、示されていない場合は、児童生徒用でOKだとおもいます。
以下が早わかり表です。
会社勤めの人にとっては、なかなか休むことは難しいのですが無理して出勤することは厳禁だと思います。症状が長引くだけでなく、会社全体で集団感染してしまうおそれがあるためです。
インフルエンザに感染したら勤め先へは、いつから出勤してよいのか、診断書は必要なのかや、有給休暇扱いになるのか、についてなど、確認しましょう。
再度言いますが、「解熱=インフルエンザが治った」ではありません。
インフルエンザウイルスは潜伏している期間から感染力があり、熱が下がった後でもウイルスを排出しているおそれもあります。
会社が機能しなくなってしまわないためにもルールはしっかり守りましょう。
感染ルート
感染の代表的経路はふたつ、くしゃみや咳からうつる『飛沫感染』と、物を触ってうつる『接触感染』です。
飛沫感染
感染した人が咳やくしゃみをすると、ウイルスを含む飛沫が2m~3mほど飛ぶそうです。これを近くにいる人が吸い込むと、ウイルスが鼻や喉の粘膜に付着して感染してしまいます。
※ちなみに、咳やクシャミで出たインフルエンザウイルスは、2時間~3時間くらいは部屋の中でフワフワと漂っているそうです。
接触感染
感染した人が咳やくしゃみをするときに手でカバーし、その後ドアノブなどに触ることによりドアノブにウイルスが着いてしまいます。
そのドアノブに触った方が手を洗わずに食べ物を手で食べてしまったり、口を手で触ったり、目をこすったりしてしまうことにより感染してしまいます。
予防に適した温度と湿度
室温20度前後、湿度50~60%くらいがよいといわれています。
湿度が高くても温度が低いとウイルスは活性化してしまい効果がありません。
室温も湿度も高ければ高いほどよいのですが、湿度の高過ぎはダニやカビの発生を促進したり、別の問題を引き起こしてしまいますのでくれぐれも注意です。
→アレルギーの原因となります。
→家の寿命を縮めます。
予防術
◇手洗いとうがいをする(特に外出後)。
◇室内の空気を換気する(1~2時間に1回程度)。
※部屋全体の空気が入れ替わるようにできるだけ対角の窓を全開にしましょう。一か所のみの窓の開放や同じ面の窓の開放ではなかなか換気できません。
◇予防接種を受ける。
◇外出時はマスクをする。
◇人ごみを避ける。
◇室内は適度な温度と湿度に保つ。
◇栄養と休養(主に睡眠)を十分に取り抵抗力を高める。
◇こまめに水分を取る。(体内に入ったウイルスが粘膜に達する前、つまり繊毛にいるときにお茶や水などで洗い流してしまえば予防になると説く医師もいます。胃に到達したウイルスよりも胃酸の方が強いのでOKなのだそうです。ちなみに繊毛から粘膜に達するまでに20分から30分といいます。)わたしは、20分おき位に2~3口くらいの水分補給をして予防しています。
予防接種について
予防接種はいつからできるの?
インフルエンザの予防接種は、毎年10月に入れば全国の医療機関でできるようになります。
この後の「効果期間」にも書いてありますように、効果は約5か月です。入試や受験にからむ方はその点も踏まえての接種タイミングを考えたほうが良いと思います。
医療機関によって開始時期や受け付け方法、料金が異なりますので事前確認をおすすめします。
予防接種の効果期間は?
予防接種は、はやりだす前に効果が出るように10月中に受けることが良いのではないでしょうか。
予防接種は、受けたからといってすぐに効果が現れるわけではありません。効果が出るまでには約2週間かかるといわれています。また、個人差はありますが予防効果は約5か月持続するそうです。例年1月にピークが来ることから遅くとも12月中旬までに接種すると良いと思います。
身の回りでのピークがズレる場合もありますので、12月中旬を過ぎてしまっても予防接種を受けることが大切です。
もう一度言います、予防効果が期待できるのは、接種した約2週間後から約5か月程度とされています。
予防接種はすべての型に効果があるの?
結論、型が違った場合でもある程度の効果はあるそうです。
たしかに予防としての効果は減りますが、重症化や死亡を防ぐ点では効果的といわれています。
近年予測の精度も非常に高くなり、そのシーズンにはやるであろうウイルスに合わせてワクチンが作られているのですが、特にA型についてはウイルスの進化や変異が激しく、予測していたウイルスとは別のウイルスに変わってしまっていたなどということもあるようです。このようなことから「当たった」「外れた」のような話が出てくるのです。
勘違いされている方も多いようですが予防接種は、感染しなくなるためのものではありません。感染しても症状を軽くしたり、重症化を予防するためのものです。
予防接種はいくらかかるの?
インフルエンザ予防接種は自由診療にあたるため、通常の自己負担3割といったような健康保険が適用されません。基本的に10割自己負担になります。医療費控除も適用されません。
料金は医療機関ごとに設定できるため全国一律ではありませんので事前に各医療機関にお問い合わせください。だいたい3,000円台の料金になると思います。
13歳未満の場合は、2回の予防接種が推奨されています。2回の接種で合計7,000円前後くらいが平均になると思います。
お住いの市町村によっては、子供やお年寄りに対して補助金が出るところもあります。各市町村にお問い合わせください。
予防接種後に注意すること
インフルエンザ予防接種はウイルスなどの病原体を身体にいれることによって抗体をつくるため、予防接種後には体の自然な反応として副反応が現れる場合があるそうです。
副反応とは、ワクチン接種の目的である「免疫をつくること」以外に起きる腫れや赤みなどの反応のことを言います。
インフルエンザ予防接種の副反応は約10%程度の人に起こり、軽度な副反応は、ほとんどが予防接種後24時間以内に発生すると言われています。
ですので、接種後24時間くらいは激しい運動は避けてください。軽い運動なら問題ないようです。
また入浴については、ひどい腫れや発熱がなければ接種後1時間たっていれば可能だそうです。ただし、注射跡をあまりこすらないように注意しましょう。
腫れなどの副反応は通常2日~3日くらいでなくなりますが、アレルギーのある方は医師に相談してください!とのことです。(特に卵アレルギーの方)
なぜ卵アレルギーの方要注意かは、次のワクチンは何からできているの?を読んでいただければわかると思います。
ワクチンは何からできているの?
調べてみました。
インフルエンザワクチンというのは、感染性をなくしたインフルエンザウイルスを人に接種して、インフルエンザを防ぐための免疫を付けるものです。
過去に流行したウイルスを保存しておいて、その保存ウイルスから製薬会社が増殖製造します。この増殖過程において利用されるのが鶏の卵です。これは「ウィルスが生きた細胞に感染して増える」という性質を利用するからです。
鶏の卵と言ってもいつも食べている卵ではなく、「孵化鶏卵」というものを使用します。孵化鶏卵というのは有精卵のひよこになる前の卵のことです。
まず、受精卵を温め、発育途中の状態にします。
次に温めた孵化鶏卵に小さい穴をあけインフルエンザウイルスを注射し、ウイルスを増やします。そして、溜まったウイルス液を集めてワクチンの原料にします。
その後、ウイルスを精製・凝縮し、感染性をなくした上で国の検査を通ってようやくインフルエンザワクチンになるのです。
とのことです。
陽性陰性検査のタイミング
一般的に医療機関で広く行われているインフルエンザの検査を受けるには、発症後12時間から48時間程度で受けることが望ましいとされています。
あの綿棒を何倍にも大きくしたようなものを鼻の奥に入れて検査する方法です。あれは、インフルエンザに感染していると鼻の奥の粘膜などにインフルエンザウイルス特有のタンパク質(抗原)が存在するようになることを利用した検査法で「抗原法」と言います。だいたい検査結果は15分程度で分かるようです。
しかし、症状が出てから半日ほど経過してからでないと、3人のうち2人は検査キットの判定が陽性になりにくいようです。
よくあるのが、まわりにインフルエンザ感染者が多い状況のなかで熱が急激に上がってきて、関節や筋肉がズキズキ痛くなってきて、どうみても「感染しちゃった!」ということで検査を受けに行っても陰性ってことがあります。検査を受けるタイミングが早すぎるためです。「もう一度検査を受けに来てください」ってなことになってしまいます。医療機関の診療時間とのからみもあるのでむずかしい面もありますが、検査料が2回分かかってしまいますので、冷静な判断をしましょう。
最近では問診や症状から判断して、検査結果が陰性の場合でもインフルエンザと診断して、ゾフルーザなどの抗インフルエンザ薬を処方してくれる医療機関もあるようです。かかりつけの医療機関などであらかじめ確認しておくと無駄な出費にならなくて済むと思います。
下記の記事にも書いてありますが、インフルエンザ特効薬の効果的な初回投与時間は発症後48時間以内です。48時間を超えてしまうとウイルスが増殖しきってしまい効果がありません。
その点も踏まえて医療機関を受診しましょう。
ウイルスの潜伏期間
感染してウイルスが体内に入ってから、2日〜3日後に発症することが多いようです。潜伏期間には個人差があり、10日間に及ぶこともあるそうです。
子供は大人よりずっと感染を起こしやすいく、ウイルスを排出するのは、症状が出る少し前から、感染後2週間くらいまでと言われています。
処方剤
主に3種類あり、年齢や症状によって選ばれます。(2018年3月に新薬が製造・販売承認され4種類となりました。)
発症から48時間以内に使用すると、発熱する期間が通常1~2日短縮されたり、鼻や喉から排出されるウイルスの量が減少したりすると言われています。
逆に発症してから48時間以上経ち、ウイルスが増殖しきってしまってからでは効果がないとのことです。
薬を飲まなくても治るか
治らないことはないそうですが、必ず治療はした方が良いと思います。
飲まないと重症化する確率が高くなるそうです。
また、通常よりも長い期間ウイルスをまき散らしているというデーターもあるそうです。周りの迷惑にもなりますので、必ず治療はしましょう。
熱が上がらないインフルエンザ
まれに、発症しても熱があがらないインフルエンザもあるそうです。
しかし、これとは別の意味で熱があがらないインフルエンザがあるのです。
そもそも発熱や痛みなどの症状は、侵入したウイルスから体を守ろうとする反応の現れなのだそうです。治す力が強い人ほど、症状も激しくなる傾向があるようです。。
同じウイルスに感染しても、体がどう反応するかは人により異なり、「若い人や体力のある人は高熱や節々の痛みなどの激しい症状が現れやすく、高齢者や体力のない人では強い症状があまり出てこない」ということがあるようです。
つまり、高熱にならないインフルエンザではなく、高熱を出してウイルスから体を守ることができないのです。だから、高齢者や体力のない人は重症化することが多いのです。
高齢者や体力のない人に対しては熱がでないからと言って油断しないようにしましょう。
隠れインフルエンザ
近年よく耳にするようになった「隠れインフルエンザ」という言葉、これは、インフルエンザというものが高熱が出て重い症状の風邪というイメージあるために、あまりにも軽い症状の場合、本当はインフルエンザであっても、ただの風邪と思って市販の風邪薬などで対応してそのまま気が付かずに改善してしまう場合です。
インフルエンザは、ときには熱が出ない場合もあります。これには、2つの理由があるそうです。
まず1つ目は、予防接種を受けていることで、ワクチンによって症状が軽いままよくなってしまう。
特にB型の場合は、もともとあまり高熱が出る型ではないのでよけいそのような傾向があるようです。
2つ目の理由は、市販の風邪薬などを服用している可能性。急に熱があがったのですぐに風邪薬を飲んで、症状が抑えられている場合だそうです。
隠れインフルエンザの症状
あまり体温も平熱と変わらず、通常の風邪のような症状です。しかし、いつもより体の節々が痛い、関節痛などがあればインフルエンザにかかっている可能性は高いです。
隠れインフルエンザの注意点
インフルエンザの典型的な症状は、急に38℃以上の高熱が出て、喉や体の節々が痛み、ゾクゾク寒気がするというものです。風邪よりも症状の現れ方が急激で、症状が重いのが特徴ですが、このような症状がでないのが「隠れインフルエンザ」です。
微熱や鼻水が出る程度でも、いつもより体の節々が痛いような症状があれば検査をしてみてください。陽性だったという例もあるそうです。
一番の注意点は、本人はその程度でよくても まわりの方(特に小さい子供やお年寄り)に移った場合は重症化する可能性もあるということです。