こんにちは~ 北野です
今回は、住宅設備などを手掛けているリクシル(LIXIL)が10月に発売の遠隔操作のできるIoTを活用した戸建て用宅配ボックス(宅配スタンド)について、現状の宅配ボックスとの比較を中心にまとめてみました。
IoTとは、「Internet of Things」の頭文字を取った単語で、「身の回りのあらゆるモノがインターネット経由でつながる」仕組みのことです。
マンションやアパートなどの集合住宅では宅配ボックスの設置が一般化してきましたが、戸建て住宅ではまだまだ普及しておりません。(データでは普及率1%未満だそうです。)
昔は宅配荷物と言えばお中元やお歳暮程度だったのですが、ネット通販が盛んになってきた現在、どうしても荷物の受け取りという問題が多くなってしまいます。働き方改革などの影響で最近は運送業者も配達可能時間が制限され、不在時の再配達もままならない状況です。
リクシルの戸建て用宅配ボックスは、この社会問題ともなった再配達の解決に大きく期待できるとおもいます。
まずは
目次
現行の不在時受け取り方法
集合住宅やマンションなどはリモート管理された宅配ボックスや通常の宅配ボックスが設置されているところが多くなってきていますが、設置されていないところや戸建て住宅にお住いの方は、帰宅後に不在通知を確認し、営業時間内の再配達希望時間を宅配会社へ連絡して受け取る方法、または配送会社へ連絡後、担当営業所へ直接受け取りに行く方法になると思います。
宅配ボックスの便利さ
その1
荷物受け取りのための帰宅時間を気にせずに生活できる。
その2
土日や休日に家で待機する必要がないので、時間を有効に使える。
その3
欲しいときに欲しいものをすぐに手に入れることができる。
その4
いちいち再配達依頼をしなくてよい。
その5
シャワー中や入浴中などを含め、在宅中でも受け取りに出たくない時にでも荷受けができる
現行宅配ボックスの問題点
最近、戸建て住宅用の宅配ボックスがいろいろなメーカーから販売されていますが、問題も多いようです。
その1
風雨の問題
雨に濡れても問題のない荷物や横倒しになっても問題のない荷物は別として、玄関先などで軒の少ない(小さい)場所への設置は、雨や風に注意が必要です。
その2
盗難の問題
盗難リスクより利便性を優先などという方もいますが、玄関前に置くだけの安価なタイプの宅配ボックスは、盗難防止用のワイヤーが付いてはいるものの、ワイヤーを切られて持ち去られたらそれにて終わり。もちろん、中身だけを盗まれることもあります。
※宅配業者は【盗難については一切の責任を負わない】という決まりになっています。
業者が、配達済みと言って盗んでしまっても証拠がなければ泣き寝入りです。
その3
大型タイプは子供の閉じ込めに注意
集合住宅用にも共通して言えることですが、子供が入れるくらいの大型タイプは特に注意をしないと、一度扉が閉じてしまうと中から開けられるタイプのものはほとんどありません。
その4
あらかじめ手続きが必要な場合あり
あらかじめ「不在時には宅配ボックスへ入れてください」という依頼をしておかないと宅配ボックスへ入れてくれない配送会社もあります。また、表札がない場合は転居の可能性等のトラブルを避けるため、持ち戻りになる場合もあります。
その5
印鑑紛失の問題
宅配ボックス周辺に備え付けておいた印鑑が紛失することが多々あるようです。
集合住宅用の現況
マンションやアパートをはじめ集合住宅では、宅配ボックスの有無が入居希望者の物件選択肢のひとつになってきているのが現状です。できる限り空室を減らしたいために、宅配ボックスを設置するオーナーさんや大家さんが非常に増えてきています。
集合住宅用宅配ボックスには、機械式(アナログ式)と電気式があります。
機械式は配達員が荷物を入れた後に暗証番号を設定し、その暗証番号を記載したものを通常のポストへ入れておくタイプです。しかし、配達員が番号を記載し忘れたり、間違えた番号を記載したりと問題もあるようです。
電気式は荷物が届いたらメールで依頼者に自動連絡できたり、押印機能が付いていたりととても優れモノです。
しかし両者に共通した問題点として、入居者数分のボックスが用意されているところが少ないため、ボックスがいっぱいで配達が不可になったり、配達業者が宅配ボックスの前で順番待ちになったりすることがあるようです。
リクシル宅配ボックスの利点
家にいる時も、いない時も荷物の受け取りに加え、発送もできます。
別売りのホームユニット(楽天市場やアマゾンでも購入可能)が必要になりますが、自宅の無線LANを通じてスマートフォンと連携すればさらに便利になります。
くわしくは下記にまとめました。
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荷物が届くとスマホにおしらせ
荷物が届いた時や閉め忘れがあった時にはスマートフォンに通知が来ます。
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複数の荷物が受け取れる
すでに荷物がポストに入っている場合でも外出先からスマホで宅配業者と会話しながら開錠することができ、次の荷物を受け取れます。
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集荷依頼ができる
スマホで集荷依頼に暗証番号を設定して、不在時でも発送ができます。
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カメラ機能で荷物を見守り
投函や取り出しの様子がリアルタイムで見られるので安心です。(カメラ付きポストの場合)
さらにホームネットワークシステムを設定することにより、より安全な・より便利な生活へと発展できるとおもいます。
すべての問題点を解決とはいきませんが、リクシルの戸建て用宅配スタンドは優れものとおもいます。